望んでいる情報は容易く頭に入るようだが、自分に都合が悪い情報や興味のない知識はなかなか頭に入らないらしい

記録団体信用生命保険, 経済的虐待, 脳内お花畑


脳内お花畑のイメージ画像です。ネット上で適当に拾いました。

 

前回(コチラ)の記事の最後辺りに、まゆみの長男の話をサラッと書きましたが、その件でふと気付いたことを書いていきます。

 

私が時々、島(沖縄本島)に行ってしている仕事の内容はざっくりと説明すると、身内が相続した財産(不動産)の管理と所有者3人の財産分割手続きの手配です。

身内である所有者は、3人とも高齢者で法律にかなり疎く、気力、体力、判断能力等がそれぞれ年齢に応じて落ちているので、自分たちだけで財産の維持管理や事務手続きをするのが難しい状況にあります。

その上に、二三男の相続財産の範囲内で二三男の借金(主に住宅ローン)の清算や生活費の工面をする必要があり、さらに、二三男がこれまでやらかしたトラブルの尻拭い等でやたらと経費がかかるので、一言で表現すると負の遺産付きの財産なのです。

二三男は脳梗塞の後遺症や認知機能と体力の低下により働ける状況になく、年金と僅かな賃料収入しかないので、相続した不動産を売却してお金を作らないと生活費が出せません。

しかも、二三男は住宅ローンの契約当時、条件を満たしていなかったので団信(団体信用生命保険)には入っておらず、連帯保証人を立てることで融資を受けていました。

一応、書類を見る限り、火災保険への加入は必須だったようで入っていましたが、長期間に及ぶ支払い滞納により「期限の利益の喪失」となってしまったので、その時点で火災保険は失効しています。

ですから、仮に二三男の家が火災で燃えてしまったとしても、残りの住宅ローンが保険で支払われることはありません。

二三男があの世に旅立っても、二三男の住宅ローンはそのまま残るのです。

この案件をこのまま何もしないで放置し、今の所有者が他界すると、それぞれの子孫が負の遺産を残されて大変な苦労をすることになりますので、この3人が生きている間に財産分割を済ませて欲しい。ということで、それをどうにかしようとしているのです。

相続した財産は、3人の所有者がどのようにするのかを決めるのが基本ですが、高齢だと自分たちだけで細かい判断をするには厳しい場合も多々あります。

ですので、その子どもたちがそれぞれの親に、「できればこうして欲しい、こうした方がいい」と自分たちの考えや要望を伝えたり、

親が今後の子孫の人生に実害が及ぶことをしようものなら、「お願いだからそれだけは止めて欲しい」と、理由を話して説得したりする等は至って普通のことだと思います。

特に、財産が子孫の代まで残り続ける不動産だと、維持管理、固定資産税とかの手間暇や費用がかかりますので、親がとち狂った判断をしようものなら子孫に確実に実害が及びますので、口を出すのはある意味当然だと思います。

ただ、所有者でも代理人でもない子ども(長男夫妻)が、

親が死んだらこの財産は自分たちのものになる。これらの不動産は今後、値上がりするだろう。よし、不動産投資でひと儲けしよう。

と、私利私欲を満たすのを目的に、高齢ではあるけれども、確固たる意志を持っている親の意向を無視して不動産の売却を阻止し続け、他の共有名義人の権利行使をも妨害するのはいかがなものかと思います。

母親であるまゆみは、妹であるかおりと2人でどのようにするかをきちんと話し合った上で結論を出し、その事務手続き等を私に委任しています。

でも、長男夫妻は、自分たちの私利私欲の為に母親の意向をまるっきり無視しています。
無視ではなく、きちんと説明して母親を説得した上で、代替案を示すのが大人というものではないでしょうか。

これって、下手すると、高齢者虐待の経済的虐待に該当すると思うんですけど。

 

長男夫妻は

賃貸している土地の賃料収入がどれくらいで、土地を売却するとこの値段になる。等のお金が入る話はちゃんと聞いてくれてしっかりと覚えているのですが

私が経費の話、例えば

全く使っていない土地や建物には毎年それなりの金額の固定資産税がかかるし、管理費もかかるので無駄でしかない。

不動産の売却をしないと二三男の生活費の工面や借金の清算ができない。
このままこれらの不動産を維持し続けるのはどうしても無理。

その余計な費用を二三男の生活費に充てた方が効率がいいし、早い段階で任意売却して財産を分割した方が、3人ともそれなりの金額のお金を手に入れることができるし、二三男の姉2人も今後、二三男に振り回されることなく平和に生活できるようになる。

と何度も説明して資料も渡していますが、

長男夫妻は自分たちにとって都合の悪い話や興味のない話をまともに聞こうとしない。資料もちゃんと見ようともしません。

おばあ(母親のこと)が死んだら財産は自分たちのものになる。
二三男の借金は二三男の持分で何とかすればいい。
とにかく不動産は売らない。
警察に電話するよ!

とギャーギャー喚くだけで代替案を出そうともせず、ひたすら自分たちの主張を貫き通そうとしているのです。

 

警察に電話するよ!って・・・、したかったら、好きなだけすればいいと思いますけど

アナタガタ ハ ショウガクセイ デスカ?

と思わず聞いてみたくなりましたが、その時は疲れたので何も言わずに話を終えました。

 

まゆみの妹のかおりは、

まゆみの長男の考えではなく、長男の嫁が口出しして、長男にそうさせているんだと思うよ。
だって、あの子(長男のこと)は元々真面目でそういう性格じゃないから。

という見解を示しています。
その可能性は確かにあるかもしれないと私も思っています。

 

それにしても、

本当はマイナス面を理解した上で現実逃避しているだけ?
お金に目がくらんで物事を正常に考えられなくなっているの?
コロナワクチンの後遺症で思考力や集中力、記憶力が低下しているの?

うーん・・・。わかりません。

私の話が信用できないのなら仕方がありませんし、それでも全く構わないのですが、文句を言うだけではなく、自分たちで調べるか、自分の子どもたちに調べさせてでも、確認して欲しいんですが。

 

私が特に心配しているのは

今後もし、築年数がかなり経っていて老朽化しているゆみ子(3人の母親)の自宅の建物が崩壊し、他人様に当たって害を与えてしまった場合、所有者に損害賠償請求が来ます。

その支払いはどうするのですか?

 

それか、ここ最近は特に、景気の悪化で治安が悪くなり、沖縄でもいろいろな事件が実際に増えていますので、

不審者が門中の建物や二三男の建物の窓ガラスを叩き壊して侵入し、そのまま住みつくかもしれません。

建物内で事件や事故を起こしたり、火災が起こって火が近隣の家や会社に飛び火して大迷惑をかけることになった場合、怪我人や死人が出たら取り返しのつかないことにもなりかねません。

誰が責任をとるのですか?

 

長男夫妻は、その辺の心配を全くせず、不動産はただ何もせず放置しておいても大丈夫!

という感じで、物事を深く考えていないのかもしれません。

もしかして、こんな感じで脳内お花畑とか?

 

この長男夫婦に合わせるとエライ目に遭いそうなので、市役所、福祉関係者、司法書士、ご近所の人たち等と連携し外堀を埋めながら、これまでの計画通りに事務手続きを法に則って粛々と進めていきます。

 

人間という生きモノは、望んでいる情報は容易く頭に入るようですが、自分に都合が悪い情報や興味のない知識はなかなか頭に入らないらしいです。

それか、頭では知識としてわかっていたとしても、心がついていかないのでシャットアウトしているだけなのかもしれません。

私自身も自覚していないだけで、同じようになっている場合もまだまだあると思います。

自分の頭と心の状態を常にしっかりと確認し、正しい判断ができるように日々心掛けようと思います。