相続人の一人が他界し新たな相続が発生するも、一筋縄ではいかない

数か月前位から、いつ亡くなるかわからない。と言われていた相続人の一人である二三男が数日前に他界しました。
いつ亡くなるかわからない。という言葉は、数年前に二三男が塀の中にいる時から言われていた言葉なので、まだまだしつこく生き続けるんじゃないの?と思っていました。
数日前、本当に二三男が他界したことを、二三男が入院していた病院の看護師さんから電話で直接聞いた時
やっと一区切りついた。とは思いましたが、代わりに新たな相続が発生するので、相続人の確定を行わないことには遺産分割は終わらないのです。
二三男には2人の子どもがいるので、相続権はその人たちに移ることになります。
二三男が数十年前に凄惨なDVをしたのが原因で奥さんと離婚し、母子3人は逃げるように二三男から離れました。
二三男が塀の中にいる時に福祉担当の職員から、いつ亡くなるかわからない。と言われたのを機に元奥さんの実家を訪ねて事情を話すと、元奥さんの連絡先を教えてくれました。
元奥さんと直接お会いして話を聞くと、過去の凄惨なDVの様子をご本人の口から聞き、かなりのトラウマを抱えてしまっていることがわかりました。
子どもたち2人の連絡先も教えてもらいましたが、私はその2人とは全く面識がありません。
いきなり電話をしても、誰?となるでしょうし、知らない番号からの着信をとらない場合も普通にあり得ますので、元奥さんを介して連絡をとる方が最善だと考えています。
これまで、子どもたちに連絡を取るのは、二三男が死んでからにしてください。と元奥さんに懇願されていたので、これまで敢えて子どもたちとは連絡をとっていませんでした。
まさに今、連絡をとるタイミングではあるのですが
二三男が生前にいろいろとやらかしたので、その悪行をできる限り子どもたちには知られたくない。
知らせるにしても、子どもたちがショックを受けないような表現にしてほしい。
という要望があって、それなりの配慮が必要です。
二三男の成年後見申立てをする際にも、家庭裁判所の事務官と沖縄弁護士会の役員の方々との交渉の末、なんとか成年後見人を立てることができたという経緯もあります。
幸い、元奥さんは私には心を開いてくれており、元奥さんの希望によりLINEで連絡を取り合いたい。とのことなので、そのために仕事用のスマホでLINEアカウントを作りました。
元奥さんは、とにかく二三男のことには関わりたくないとのことで相続を放棄することを希望していますが、決めるのはあくまでも相続人である子どもたちです。
相続は身分行為なので、本人の意思確認は必須です。
二三男の財産が現在どれくらい残っているのかはわかりませんが、ざっくりと計算してもプラスになると思いますし、門中は私が追い出したので二三男の長男が門中を継ぐ必要もありません。
私が元奥さんに対して
実際に二三男の財産がどれくらいあるのかは、成年後見人の弁護士さんがちゃんと説明してくれるので、それを本人たちが聞いた上で相続するか否かを考えて決めてほしい。
でないと、相続手続きと遺産分割を進めることができない。
もし、相続財産がプラスならば、後は残っている土地を売り払ってそのお金を3等分するだけ。それ以外の負担は一切ない。
という説明をしたところです。
幸い、成年後見人の弁護士さんも良識のある方なので、威圧してくるとか暴言を吐くようなことはしないと思います。
今日の夜、元奥さんが成年後見人の弁護士さんと会って話をするのに備え、私に相談したい。と仰るので、それに応えることになっています。
二三男は生前のみならず、死後も元奥さんと子どもたちを苦しめ続けているのです。
でも、その苦しみの元凶はいなくなりましたので、今回の遺産相続、遺産分割を終えることによって、その苦しみからできるだけ早く抜け出してほしいなと思います。







