カルト宗教との違いがイマイチよくわからない倫理法人会

倫理法人会カルト, 宗教, 洗脳

以前の記事で、倫理法人会は宗教法人同様に、税制上の優遇を受けている可能性が高いと書きました。

倫理法人会とカルト宗教との共通点を考察してみる

にある下記をご参照ください。

倫理法人会は宗教法人同様に、税制上の優遇を受けている可能性が高い

よくよく財務諸表を調べてみると、倫理研究所が非営利型一般社団法人で間違いない事がわかりました。

下記は倫理研究所のホームページにあった決算公告です。

貸借対照表の下部に正味財産の部があり

公益法人会計基準の指定正味財産と一般正味財産に分かれて記載されています。

決算公告

公益法人関連用語集
“正味財産 (公益法人の会計)”
より一部抜粋。

公益法人会計の「受託者責任としての報告義務手段」としての機能を担う「区分経理」の方法は、公益法人の事業活動の運営面の性格上、受託財産の運用面が一体運用されているため、

資産サイドは、区分経理になじまないため同一財務諸表体系内すなわち同一勘定の枠内で貸借対照表・正味財産の部と正味財産増減計算書について、

それぞれ指定・正味に区分経理することによって、「受託者責任履行状況」と「事業効率測定」のふたつの異なる報告目的に対応している。

のことは、比較的複雑な計算構造体系をとる本邦「公益法人会計」の特徴となっている。

抜粋ここまで。

指定・正味に区分経理するというのは
指定正味財産と一般正味財産に分けて経理処理をするという意味です。

より詳しく知りたい方は下記のサイトをご参照ください。

こまったときのすぎのかいけい
新公益法人会計基準に関するよくある質問

要するに倫理研究所は公益法人会計基準で運用しているので、宗教法人同じように税制上優遇を受けています。
ですから主な収入源である会員が払った会費には課税されません。

本来ならば貸借対照表の他に損益計算書も公開する必要があるのですが、それには抜け穴がありまして

倫理研究所は最終事業年度に係る、貸借対照表の負債の部に計上した額の合計額が200億円以下なので、損益計算書の公開は義務ではないのです。
ですから貸借対照表しか公開されていません。

より詳しく知りたい方は下記のサイトをご参照ください。
公益法人関連用語集 “大規模一般社団法人・一般財団法人 (一般法人法)”

これでは会員から集めた会費がどのように使われているのかの判断が、全くできません。
意図的なものを感じるのは私だけでしょうか。

聞いた話では3,000円が職場の教養や雑費、1,000円がイベントなどで呼ぶ講師への宿泊費や交通費などの経費で、残りの6,000円が会の方にごっそり行くという説があります。

場合によっては交通費などの経費が一部出る事もあるようですが、基本は各自で持ち出してイベントや研修もボランティアで運営となってるそうです。

ということは会員が払っている会費の6割のほぼ全部が上の方に行っている計算になると思うのです。

海外でのイベントにしても、役員の宿泊費や交通費がある程度は支給されるにしても、やっぱり運営自体はボランティアのようなものなので、人件費がほとんどかかりません。

どう考えても、会の上層部がぼろ儲けできるシステムになっているような気がします。

年次報告は下記のように大層ご立派な感じに仕上がっています。

一般社団法人倫理研究所 平成30年度年次報告

下記のサイトには、倫理法人会富士研修センターに参加された会員の方の感想が書かれています。
洗脳にどっぷり嵌っているような気がします。

倫理法人会富士研修センターに参加して

費用は各都道府県の単会によっては補助が出る事もあるようなので、一律ではないようですが、基本は55,000円(交通費・研修費用含む)のようです。

下記をご参照ください。

山口県倫理法人会
2019年度 富士研セミナーのご案内

文字や数字ばかりでは目が疲れてしまうと思いますので、倫理法人会で日常的に行われている朝礼の動画をどうぞ。

活力朝礼


[promo]本気の朝礼

ブラック居酒屋の本気の朝礼

なんだかかなり異様な雰囲気が漂っていると思うのですけど。

それから、多分一般世間からの倫理法人会への評価は、大体下記のような感じになるのではないかと。

倫理法人会という社団法人を装った新興宗教の団体ですが、普及拡大と称して会員数を増やすことに異常な執念を燃やしています。

で、実際に会員獲得に情熱を燃やしている、会員の方々の熱意が感じられる動画もどうぞ。2倍速再生で十分だと私は思います。

岐阜県倫理法人会普及活動

どの動画もかなりイッちゃってますね。

それから、倫理研究所及び倫理法人会の元となった教団の事が割と詳しく書かれています。

神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 倫理および宗教(4-106)
報知新聞 1936.10.1-1936.10.3 (昭和11)より

ひとのみち事件批判 (1〜3) 宗教における思想と風俗

えげつないですね。
明日余裕があれば音声ファイルにしようと思います。

それから下記のサイトを見ていると、巷で行われている企業での新人研修での洗脳と倫理法人会での朝礼や研修は、かなり似ていると私は思います。

今日は社畜祭りだぞ!
【新人洗脳研修】心がキレイすぎて一週間で完全なる社畜が完成した話

 

ついでにカルト宗教の生長の家、倫理法人会、創価学会の歌の動画です。
どれも軍歌調で似たり寄ったりです。
これらも2倍速再生で十分かも。

下記は皇室の雅子さまの実の父親であるとされている池田大作氏が踊ってますよ。

https://youtu.be/r7YEjwQjMX8

どう考えても一般社団法人という表向きの名前以外で、カルト宗教団体との違いが私には見出せません。

倫理法人会に誘われている方はよーく考えてから、入会するなり、断るなり、逃げるなりした方が良いかと私は思います。

ま、世の中には特殊な趣味趣向の方もいらっしゃいますので、こればっかりは個人の自由ですけどね。

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Posted by sanae