国家資格と民間資格の差が身に染みた出来事

雑学録

私はある財団法人の「ダイエットコーチ」の民間資格を持っていました。
※現在は害悪でしかないので放棄しました。

一時期、とある国家資格の試験勉強から離れていた時がありました。その時にこれを仕事にしようと考え、異業種交流会に出たり、ビジネス系セミナーに参加したり、所属する財団法人の規定の名刺を配ったりと営業活動をしていました。

異業種交流会でネットワーカーに出会う

異業種交流会は通常、様々な業種や職種の人たちが、ビジネスの為の人脈作りや情報交換を求めて、参加するというものなのですが、参加メンバーによっては、かなりの気力や体力を消耗することになる場合もあります。

異業種交流会にもランクや種類がいろいろあるようで、参加資格に
「ネットワークビジネスの方の参加をご遠慮いただきます」等の文言が入っていても、一定数参加していたりします。

ただ、ネットワークビジネスをしていても、良識のある方もいらっしゃいます。でも、私の経験では、そうではない方にお会いした確率の方が高かったです。

前に、最初はものすごく人当たりがいい感じだったので名刺交換をすると、私の名刺を見た途端に一瞬、目つきが変わったことがありました。
いま考えると、多分、「こいつはカモだ」と思われたのだと思います。

その時は特に気にすることなく、和気あいあいと雑談をして「近いうちにお会いしましょう」と和やかな雰囲気で終わりました。

ネットワーカーにひたすらセールストークを展開される


後日、Facebookでのやりとりで会うことになり、待ち合わせ場所で落ち合ったのですが、様子が前回会った時と違っていて違和感を覚えました。

そのネットワーカー(女性)(以下Sさんとします)は何というか、目がイッてる状態で延々と資料を私に見せながら話し続け、最初の人当たりの良い感じがなくなり、次第に怖い雰囲気を醸し出すようになっていきました。

私とSさんの他にもう一人(女性)もそこに同席していましたが、その方はSさんの仲間らしく、妙に余裕たっぷりな感じで私とSさんのことを見ていました。

異様な空気の中、Sさんはついに私にクロージングをかけてきました。

私がそこに来た目的は、身体に良い食品を求めていたので、業務提携できないかと考えてのことでした。

Sさんの説明を一通り聴きましたが、私の求めるものとは明らかに違っていたので、その理由を具体的に伝えてはっきりとお断りしました。

すると、Sさんと仲間の女性の表情が一瞬、険しくなり、笑顔なのに目が笑っていませんでした。

ネットワーカーから絶好のターゲットとして、集中攻撃を受ける


前回会った時に雑談で、「私は元保育士なんですよ~」と言ったので、その時点で
「こいつは絶対に落とせる」と思われたのかもしれません。

保育士を長年されている方はどちらかというと、比較的情報に疎く、お人好しで頼まれごとを断るのが苦手だと見られやすい傾向にあるようで

私も初めて会う方には敢えて営業をしていたことを言わず、「元保育士」というようにしていました。それだとその場が和むことが多いのです。

保育士は子ども相手の仕事で優しいというイメージが強いからなのかもしれません。

なので、Sさんにとっては私に断られることが「想定外」だったらしく、少し動揺した様子になり、予定した時間を過ぎているにもかかわらず、かなりしつこく食い下がってきました。

私はSさんに何を言われても冷静に、理由を具体的に言って、毅然とした態度で何度もはっきりと断りました。

ようやくSさんも、このままだと平行線のまま時間が過ぎるだけだと悟ったらしく、要らないと言っている私に資料やサンプルを渡し、やっと帰らせてくれました。

ネットワーカーが数か月後、また会うことを求めてくる


しつこい勧誘から数か月経った頃、またFacebook経由でまた会いたいと連絡してきました。Sさんの必死さがかなり伝わってきました。

実は私は以前、どんなものかと興味があって、ネットワークビジネスで有名な
「ニュースキン」の説明会に参加したことがあり

そこでの勧誘マニュアルで「断られても時間が経てば、相手が受け入れてくれることもあるから、数か月経った頃にまた勧誘するのも有効」というのを聞いたことがあります。

おそらく、どこのネットワークビジネスでも、似たようなやり方をしているのかなと思いました。

Sさんの事情は何となく察しはつくのですが、要らないものは要らないし、これ以上会ってもお互い時間の無駄でしかありません。

そして、相手の話をろくに聞こうともせず、自分の言いたいことだけを一方的にまくしたてるような方とはお付き合いする気もありませんでした。

私は、基本、女性と子どもとお年寄りにはものすごく優しいのです。余程のことがない限りはキツイことは言いません。

でも、私もかなりうんざりしていたので、かなりきつめの表現できっぱりとお断りしました。

さすがに、もう無理だと観念したらしく、それ以降は、Sさんから連絡が来ることはありませんでした。

とある国家資格の名刺だと、相手の態度が全然違う


人や場所にもよりますが、ダイエットコーチの名刺だと明らかに見下したような表情をされたり、ドン引きされたりする割合が高かったです。

特に相手が女性の場合だと、それがかなり顕著でした。

それとは対照的に、とある国家資格の所属団体に登録前後にセミナーや異業種交流会に参加した時に、とある国家資格の名刺を渡すと、真面目な表情で丁寧に対応してくれる人がほとんどでした。

元々、ダイエットコーチの事は身内にも疎ましがられており
「その国家資格一本で営業した方が良いよ」と言われたので、私も全く否定する気もなく
「うん。そうする」と答えました。

私は世の中の民間の資格の全部を否定する気は全くありません。
良いものも多くあります。

でも、現実問題として「資格ビジネス」や中身の薄っぺらい、しょうもない資格が一定数、存在するのは紛れもない事実です。

それらの悪いイメージが世間に広まってしまった為、あまりメジャーじゃない資格は疎ましがられるようになったんだと思います。

ホントに悲しいことですが、こればっかりはどうしようもありません。

雑学録

Posted by sanae