結婚前は魅力的だった女性が結婚出産後に豹変する原因、理由と良妻賢母思想が多くの女性を苦しめている日本社会についての考察
以前に旦那さまが奥さまの言動に幻滅するパターンやその理由について書きました。
自己肯定感が低い女性が恋愛至上主義や良妻賢母思想によって自分を見失い、間違った結婚もしくは間違った結婚生活をしてしまうというのが主な内容でした。
今回は、旦那さまから見て女性が結婚後に豹変するパターンとその裏にある事情や背景などを考察していきます。
下記のサイト記事をご参照ください。
このサイト記事は男性で行政書士である方が仕事を通し、男性ならではの視点で書いた記事です。
おそらくこれを読んだ大半の男性が旦那さまの事を「ろくでもない女に引っ掛かった可哀想な男」と捉えると思います。
その背景には
1・家事と子育ては女性がするもの
2・専業主婦なんだから家事と育児をするのは当たり前
3・家事や育児は女性が無償でするもの
4・母親たるものは手作りの料理を子どもに食べさせるもの
5・母親なんだから母性で育児ができるもの
6・お金を稼がない専業主婦は社会的地位が低い
7・経済力がある方が引き取った方が良い生活ができるはず
という認識が世間一般に定着しているからだと思います。
要するに昔とは時代が変わり事情が大きく変わったにも関わらず、良妻賢母という思想を多くの男性が世の中の女性に未だに当然のように求めているという事を意味しています。
この記事を読む限りでは、一方的に奥さまだけが悪いと書かれているようにしか私にはみえません。
依頼者が男性で奥さまとの離婚を前提に相談しており、男性のみの主張しか聞いていないようなので、ある意味仕方がないともいえます。
但し、女性からすると多くの違和感があり突っ込みどころ満載の内容だともいえます。
ただ、客観的に見ても確かに奥さまにも問題があります。
公園で子どもを遊ばせる事に関して神経質になり過ぎたり、感情的になってプチ家出をしたり、感情をコントロールできずに子どもを怒鳴ったり暴言を吐いたり、包丁を持って暴れたりしています。
子どもに対する衣食住に関するしつけなども保育園に丸投げ状態のようです。
でもここでよく考えていただきたいのですが、奥さまはどうしてそのような言動をするのでしょうか。
公園の遊具のバイ菌を気にしているのは子どもの事を大事に思っているからだとは思います。
それは、その背景に母親たるもの子どもを危険から守るべきであるという世間体を過剰に気にするあまりにそうなってしまっているのかもしれません。
どのような子育てが正しいのかという基本的な情報や指針をちゃんと持っていない可能性もあります。
多分、奥さまは子どもを具体的にどう育てたら良いのかがよくわからないのだと思います。
それから、妻や息子と一緒に公園で遊ぶというほほ笑ましい光景に憧れていた旦那さまの意向を拒否する奥さまに対して
旦那さまは相手の心情を察しようとせずに、世間一般の正論に基づいた自分の考えを押し付けるように奥さまに反論しています。
下の言葉は、そのような旦那さまに対する奥さまの本音そのものだと思います。
「どうして、そうやって平気な顔で私のことを責めるようなことを言えるの。結局、私のことを何も理解してくれようとしないじゃない!」
この文言から奥さまは、どうにか一生懸命に子育てに取り組んではいるけれども、なかなか思うようにならずに奥さまなりに悩んでいるのだと思います。
おそらく普段から子育て以外にもたくさんの悩みや心配、不満を抱えているのを、何度か理解してもらおうと試みてはみたけれども、旦那さまがまともに取り合わずに軽く受け流してきたのかもしれません。
衣食住に関するしつけなどを保育園に丸投げ状態にしているのは、奥様自身が子供時代に母親からそのように育てられたから、そういうものだと認識している可能性もあります。
面倒くさいとか悪気があるとかではなく、それを具体的に教える事自体が苦手だったり、奥さまなりにいっぱいいっぱいになってしまって余裕がないのかもしれません。
プチ家出をしたり、感情をコントロールできずに子どもを怒鳴ったり暴言を吐いたり、包丁を持って暴れたりしてしまうのは
自分の悩みや不安や心配を理解しようとせずに良妻賢母像を求めてくるだけの旦那さまへの不満や怒り、頑張っても思うようにならない子育てのストレスが限界点を超えてしまい、爆発してしまったからなのではないのでしょうか。
母親といっても普通の一人の人間ですし、母親になったからといって要領よく世間一般が求めているような良妻賢母というモノをある程度上手く演じる事ができるとは限りません。
人それぞれ生まれ育った環境や個性や能力が違いますので、それが出来ない不器用な人も当然いると思います。
奥さまはそういうモノが苦手な不器用なタイプなのかもしれません。
女性、母親だから家事育児は当然やるべき、出来て当たり前などの良妻賢母という幻想でしかない価値観を持っている旦那さまが奥さまを追い詰めていた(いる)可能性もあります。
この話には続きがあります。
下のサイト記事をご参照ください。
働かない毒妻が要求「離婚承諾の見返り」
記事のタイトルからして、一方的に奥さまだけが悪いかのような表現になっています。
しかも毒妻が働かない、育児放棄、子どもへの虐待があるから悪い母親であるいう前提で書かれています。
この後半部分の記事も女性側からすればかなり突っ込みどころ満載です。
まず、旦那さまの考えと主張は
人格形成や学力向上などさまざまな面で悪影響を避けるために子供の生活・住居・教育環境を変更しない。
育児の多くを夫が担っていた(?)ので、子供の前から母親がいなくなるより父親がいなくなるほうが息子にとって影響が大きい。
という事になります。
確かにお子さんの事を考えると環境の変化はできる限り少なくするに越したことはありません。でも、育児の多くを夫が担っているというのはどうでしょうか。
奥さまは結婚して5年間のほとんど専業主婦で2か月ほどパートに出ていただけらしいので、保育園に預けるまでは奥さまが中心になって育児をしていたのだと思います。
これは出産と育児を中心に担う事の多い女性ならよくご存じだと思いますが、子育てで一番大変なのは3歳くらいまでの時期です。
旦那さまが離婚を考えている時点ではお子さんは4歳との事なので、それ以前は夫婦間の見解の相違や喧嘩などはそれなりにあったでしょうが、奥さまが何とか頑張ってきたからそれまでやってこれたのだと思います。
奥さまは両親共働きの家庭で育っているので、結婚前は当然のように社会人として働かれていたと思います。
文面から計算すると結婚したのが奥さまが34歳の頃になりますから、それまでは経済的にも独立した女性だったのだと推察できます。
でも旦那さまのご実家がそれなりの家柄で経済的にも裕福な事から察するに、旦那さまは専業主婦の母親から愛情を感じるくらいに余裕を持って育てられたので、奥さまと比べると苦労知らずの部分があったのだと思います。
そのような恵まれた環境で生まれ育ったからそれが普通なのだと考えて、奥さまに対しても自分の母親と同じようにすることを、当然のように求めていたのではないでしょうか。
ただ、奥さまは共働きのご両親にはあまり構ってもらえなくて寂しい思いをしていたという事から、自己肯定感はあまり高くなかったのかもしれません。
でも、奥さまは社会人になってから自分で稼いで自立してからは、それなりに充実した人生を送る事ができていて、活き活きしていたからこそ旦那さまの心を射止めたのだと思います。
おそらく子どもの頃は母親に余裕がなかった為に保育園に丸投げされて育ち、実際に自分が親になってみるとどうやって子育てをすれば良いのかがイメージがつかず、保育園に任せれば何とかなると思っていたのかもしれません。
その奥さまが家柄の良い旦那さまやご実家の意向で専業主婦になってはみたものの、苦手な家事や不慣れな育児で行き詰まってしまった。
そして実際にパートに出てみてはみたものの2か月しか続かなかったのは
以前の仕事と比べると待遇が悪く社会的地位が低くてやりがいを感じられる環境になく、落胆してやる気をなくして辞めてしまった可能性も考えられます。
さらにそのパートに出ている期間は仕事のみを短時間だけすれば良いわけではなく、母親だからということで家事と育児も併せてする必要があります。
でも、ただでさえ家事や育児が苦手なのに、それに短時間とはいえども仕事が加わるので奥さまにとってはかなりハードで耐え難い生活だったと思います。
その期間にもし旦那さまが家事や育児を手伝ってくれなかったとしたら、パートに出て稼いだ分の給料を少しでも家に入れようとはとても思えないのではないでしょうか。
母親が一汁三品の食事を手作りで出しているような温室育ちの旦那さまなので、家事や育児を手伝っていたとはとても思えません。
そのように母親に何でもしてもらえるような恵まれた環境で育った男性の大半が、一人暮らしの経験でもない限りは全く家事ができませんし、やる習慣すらもないからです。
奥さまの心情としては
何とかしようと必死にもがいているのに上手くいかない。
必死に旦那さまに助けを求めても、旦那さまは自分の価値観を押し付けてくるだけで、奥さまの事を理解しようとはしない。
奥さまはそのような旦那さまに対して悲しさや悔しさ、不信感、不満などが蓄積していき、徐々に心が荒んでいったのではないかとも考えられます。
悲しい事に、日本の社会は女性が一旦仕事を辞めて社会復帰しようにも、賃金の低い社会的地位の低いとされている仕事にしか就けない場合が大半です。
しかも子どもを保育園に預けても、小さいうちは病気や体調不良などでフルタイムで働くことは現実的に厳しい事がほとんどですし、旦那さまもそのご両親もそれはさせなかったと思います。
そして奥さまが家事や育児が苦手なりに子どもが4歳になるまでは何とか頑張ってきたからこそ、それまで旦那さまは普通に会社に行って稼ぐ事ができていたのです。
本当に奥さまが何もしないような人だったら、もっと早い段階で離婚に至っていたと思います。
子どもは4歳にもなればある程度は自分の事が少しずつできるようになっていますし、乳児期ほどは手が掛かりません。
旦那さまは奥さまのできない事、苦手な事にばかり過剰にフォーカスして、奥さまのしてくれた事や頑張ってきた事をほとんど認めようとしなかったのではないでしょうか。
奥さまはこれまで溜まりに溜まった不信感や不満が爆発して、包丁を振り回したり子どもにきつく当たってしまうほど、思い詰めるようになっていったのだと思います。
もしかしたら、どちらかというと奥さまは専業主婦には不向きで会社でバリバリ働くのが向いているタイプの女性だったのかもしれません。
でも温室育ちの旦那さまは、そのような状態の奥さまを理解しようともせず、自分を正当化し自分の思うようにしてくれない奥さまを批判するようになったというのが、この離婚劇の真相なのではないでしょうか。
そして最後辺りに、旦那さまは家柄や経済的環境を理由に、奥さまの事を見下しているような記述がありますが、奥さまは常日頃からそれを感じ取っていたと思います。
それは旦那さまのみならず、旦那さまのご両親や親戚からも同じような態度をとられていたとも考えられます。
多分、奥さまにも旦那様の経済的な条件が、ある意味、魅力に思えたから結婚した部分もあるとは思います。
それでも奥さまは、不器用なりに子どもや旦那さまを大事にしようとしていたと思います。
というのは基本的に奥さまは素直な性格で、自分の悪いところや至らない部分を自覚していたからこそ、プチ家出をした時に素直に旦那さまに謝る事ができたのではないでしょうか。
そして旦那さまから見ても、子どもが素直な性格に育っているようですから、母親を見て育ったのだと思います。
子どもは親や周りの大人が教えることよりも、自分が興味関心を持った親や周りの大人の言動を優先し真似して育つ生きモノですので。
でも、家柄や経済的条件などの理由で旦那さまや義両親に見下され、自分の頑張りは認めてもらえずに、一方的に良妻賢母を押し付けられているだけの生活に奥さまは耐えられなくなり、感情をコントロールできずに理性を失っていったのだと思います。
旦那さまが奥さまの悩みや不満をしっかりと聞いて少しでも理解しようとしたり、奥さまの苦手な事は旦那さまが手伝うというスタイルで協力し合っていたならば離婚は避けられたと思います。
そしてこの旦那さまの場合は、離婚して初めて奥さまがこれまでやってくれた事や自分の愚かさを認識するようになるのではないかと思います。
それから旦那さまは、経済的条件が良い方が子どもの為になるという考え方をお持ちのようですが、実際にはそうとは言えないケースもよくあります。
私は短大時代にとある養護施設に1週間程、泊まり込みの保育実習をした事があります。
そこは基本的に両親がいない子ども、虐待を受けて保護された子ども、病気や怪我などで一時的に親が面倒を見る事ができないなどの事情で預けられている子どもたちが大半でした。
でも中には、両親或いは片親は健在だけれども、親がどちらも若すぎて生活力がなく預けられている子もいましたし、父子家庭で父親はインテリでそれなりの所得はあるにも関わらず、生活力がない為に育てられずに預けられている子も一定数いました。
経済的条件がよくても実際には生活力がなければ、育てられない場合も多いのです。
お金があればお手伝いさんやベビーシッターを雇うという選択肢もありますが、病気や何らかの緊急事態には対応できない場合もあります。
しかも、それらの人たちは親や身内ではなくあくまでも仕事で関わっているだけなので、子どもに親ほどの愛情をかけられないでしょうから、子どもは愛情不足に陥ると思います。
そして母親が経済的条件が父親よりは良くないにも関わらず、親権をとりやすい事が多い理由はその生活力にもあるのではないかと思います。
大抵の場合、男性は女性よりも甘やかされて育っている場合が多いですし、一人暮らしを経験していないと家事がまともにできない、やる習慣すらない人もザラにいますので。
その日本社会の現実をリアルに表現したサイト記事をご参照ください。
スーツ量販店はるやまのCMが物議 夫が家事を全く手伝わない様子に困惑の声
過労死ラインを超える「共働き育児」のリアル
職場でも家庭でも働きつづける親たちの疲弊
お金を稼ぐからエライ。
お金を稼がずにそのおこぼれで生活する主婦は下だという思想が蔓延っています。
家事や育児も立派な仕事です。
それを担う人がいるからこそ、世の旦那さま方は会社に行って元気に働けているのです。
どちらがエライとかではなくて、お互い様なんですよ。
奥さまが離婚や長期の家出、失踪などでいなくなって初めて気づくこともあるのです。
夫婦が離婚すると
女性は基本的に後ろを振り向かずに前に進んでいく人が多く、大半が明るく元気に生きていたりします。
男性は思い出に浸ったり、自堕落になったり、病気になったり孤独死に至る人が結構多いようです。
こればっかりは人にもよりますので一概には言えませんけれども。
離婚後の心の葛藤云々については、下のサイト記事がわかりやすいのでご参照ください。
はい。では最後にお決まりのパターンです。
聖書のご紹介です。興味がない人はスルーしてください。
一見、男尊女卑思想が書かれているかのようにも思えてしまう聖書ですが、普通に適当に読むと意味がよくわからずに、女性だと悲しくなってしまう人が多いかもしれません。
でも、じっくりと読んでいくと実はそうでもないのです。
ちゃんと理解する事ができれば
旧約聖書は確かに悲しいくらいに女性が虐げられている記述が多々ありますが、実はそればかりでもなく、新訳聖書と併せて読むと女性は意外にも神様から大事にされているという事がわかります。
何といっても女性が男性に及ぼす影響力はかなり強烈です。
ですから、良いようにも悪いようにもどちらにも向かわせる事ができます。
どうせ影響力を及ぼすのなら良い方に及ぼす事ができたら最高ですよね。
だから善良に真面目に生きる女性の皆さま方。
まずは聖書を手に取って読んでみましょう。
しょうもない男性に引っ掛かる事なく、幸せな家庭を築ける可能性が高くなります。
善良な男性の皆さまも、良い女性に出会って寛げるような家庭を築きたいのならば、聖書を手に取って読んでみてください。
でも、聖書はこの世の真理を求めている人にしか理解できないように何重ものパスワードが掛けられていますので、しっかりと理解するには正しい手引書が有った方が良いです。
興味のある方は下記のブログ記事を参考に購読するかどうかをご検討ください。
聖書の正しい読み方を分かりやすく解説されています。
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