お役所仕事でまともな福祉サービスが成り立つのだろうかと考えた話

記録成年後見申立て, 更生, 福祉


公務員のイメージ画像です。

今月の23日から仕事で沖縄入りしています。

昨日、二三男(詳細はコチラ)の件で保護会の担当者と福祉施設の担当者との話し合いをしました。

二三男の財産の状況、家族関係の話、二三男が居住している自治体の市長による成年後見申立てなどが主な内容でした。

成年後見申立てには大まかに2パターンあって、手順と期間が違うのですが

親族による申立ては1ヶ月から1ヶ月半程
市長による申立ては3ヶ月程

の期間を要します。

以前、私が親族による申立てをしようとした際に、刑務所のお医者さんの診断書が必要なのでどうにか協力して欲しいと担当の刑務官に何度もお願いしました。

それで後日、刑務官の担当者と上司で会議を開いて検討してくれたそうですが、「前例がないのでできません」という理由で断られ、断念しました。

その話を保護会の担当者には電話でも前もって話してあったので、その件を担当者が刑務所に再度確認をとっており

親族からの個別の依頼に対応すると特別扱いになるので、診断書の作成の協力依頼を断りました。と、刑務官からさらに細かい理由を教えてもらったとのことです。

 

今日、昨日の話し合いに参加した福祉施設の担当者から電話があり

再度、市役所の担当者に親族による申立てができない理由を話し、書類上の手続きに協力してください。と担当者の連絡先を伝えてきました。

昨日話したことが伝わっていないの?保護会の担当者も詳細を把握しているのに?
私の方から市役所の担当者に改めて伝える必要があるの?ともやもやしながら担当者に連絡をしました。

担当者は私に対し、淡々と、親族による申立てができない理由を教えて欲しいと聞いてきたのです。

昨日も話したのにまた同じことを一から説明しないといけないのかと、うんざりしながら同じことを話しましたが、担当者があまりにも機械的な対応だったので、私はこう言いました。

どうして何度も同じことを説明しなければいけないのですか?
こちらとしては、できる限りの手を尽くしましたが、それでも断られたので断念しました。

だから市長による申立ての話が出たのではないのですか。

正直、このまま二三男に満期まで服役してもらっても全く構いませんし、現在、競売にかけられているのは二三男の自宅です。
競売だと本人に多額の借金が残りますし、今後の生活費を工面できずに困るのは本人です。こちら側は全く困りません。

いい加減うんざりなので、私たち親族は今後一切の協力を拒否して、二三男に何が起ころうと徹底的に無視し続けますがそれでよろしいでしょうか?

どうしても成年後見の申立てをしたければ、そちらで勝手にやってください。

と伝えると、さすがに担当者はかなり慌てた様子で「また確認してから再度ご連絡いたします」と言って話は終わりました。

ちょっと言い過ぎたかなぁとは思いましたが、親族の本音もきちんと伝えておかないと、上手く言いくるめられて義務のないことをさせられる可能性も無きにしも非ずなので、開き直っています。

 

この一連のやり取りで、親族が面倒を見るのが当然だというような風潮が、お役所に根強く残っているのだろうなと感じました。

もし、問題を起こしたのが10代の子どもや20代の若い人ならば、親族が手を差し伸べたら更生する可能性は高いと思います。

でも、二三男のように高齢者になっても問題を起こし続ける人間は、更生の可能性は極めて低いと思いますし、そのような場合でも親族が面倒を見ろというのは違うのではないかと思います。

おそらく、服役中の人を支援するような、福祉のお仕事をしている人や市役所にお勤めの人は、業務上、マニュアル通りに仕事をするのが日常化している関係で感覚が麻痺しており、相手の感情や状況への配慮が足りなくなってしまっているんじゃないのかなと感じました。

ただ、公務員や半公務員的な仕事をしている人たちは、職務上、公正公平に事務処理をしなくてはならないので、マニュアルを守らないと問題が起きた場合やクレームを受けた場合に、個人が責任を問われてしまいます。

福祉にはが必要だと思うのですが、人手が足りない中、大量の仕事をこなさなければいけなくて余裕がないとしたら、職員の人たちにそこまで求めるのは酷かもしれませんので、みんなでお互いを思いやれるような、愛のある世の中にしていくしかありませんね。

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Posted by sanae