事故物件なのに奇跡的に最善の形で売却できた話

お腹見せニャー
また更新が滞っていました・・・。
身内の不動産の遺産分割の件でようやく売却先が確定したので、契約手続きの為に6月23日から半月ほど沖縄に行ってました。
ただ、それらの土地には農地が含まれているので、それを宅地として利用する為の農地法第5条の申請をする必要がありました。
申請が通れば契約履行、通らなければ契約は白紙という約束で、事業をしている買主が事業用に使用するのが目的なので、許可は問題なく通るだろうという考えでした。
そのような理由により、契約履行そのものは遅くとも9月の上旬あたりを予定していましたが、予想よりも早く5条の申請の許可が下りたとのことでした。
それで、「予定よりも早い8月下旬に決済と引き渡しをすることになりました。」との連絡が昨日、不動産業者の担当者(以下不動産の担当者)からあったのです。
これらの不動産は3人の共有名義になっています。
3人のうち二人は80代、90代と高齢で体力や判断能力等を考えると、本人たちでは対応が困難です。
私はあくまでも80代のかおりの代理人でしかないので、所有者ではありません。
実際の契約履行手続きについては、3人の所有者の内の一人である、他界した二三男の遺産を相続した二三男の長男(以下太郎とします)に任せてあります。
幸いなことに太郎は、愛情深い母親から大事に育てられ、若くて素直な性格で社会常識がきちんと備わった大人に成長しています。
太郎は、所有者本人でもあるので彼が適任者だと考えてのことです。
正直言いますと、90代のまゆみ(仮名)の長男夫妻がお金に目が眩んでとち狂っていて、土地の売却を遅らせようとしたり、管理費用を踏み倒そうとしたりと、やたらと邪魔をすることが多く、それらの対応がかなり面倒くさかったのですが、
所有者本人である太郎が動くことになったことで、ごねても勝ち目がないと観念したのか、別人のように大人しくなっているようです。
それよりも、当初は門中に無料で貸していた建物を解体して更地にする前提でないと土地を売却するのは難しい。という認識を誰もが持っていました。
数年前に私が、一度は建物の鍵を替えて門中の人たちを締め出しました。
でも、1年前位から門中の人たちが勝手に建物の鍵を開け、建物内に不法侵入して無断使用をしつこく続けていました。
これは紛れもなく犯罪です。
そこで所有者側の私たちは警察に通報し、警告文の張り紙を貼る等、それに対して毅然とした態度で強硬に抗っていました。
門中の人たちは、さすがにこのままでは無理だと理解したらしく、今度はしつこく土地を売らないでくれと80代のかおり(仮名)の家に何度も頼みに来ていたそうです。
門中の会長さんが、新たに所有者となった太郎の連絡先が知りたいから教えてくれと私に頼んできたので、そのまま太郎の電話番号を教えることは避け
太郎本人から会長さんに電話させます。
と言って、太郎から門中の会長さんに電話をさせました。
するとやはり会長さんは太郎に対しても、土地を売らないでくれと何度もしつこく頼んできたそうですが、きっぱりと断ったそうです。
太郎にとっての門中とは、母親が門中のことで嫌な思いをしたことがあるのと、太郎自身が門中とは何の関りもなく生きてきて、門中なんてものは叩き潰しても全く構わないと考えているような代物です。
土地を売却したお金を三等分して遺産分割を終わらせる。
そのために、売却する前に全ての建物を解体する。
ということは最初から決まっていたことです。
門中の人たちのことは、とにかく相手にしないようにしようと決めていました。
しかしながら、実際に建物を解体する時に
門中の人たちが実力行使で邪魔をしてくるのではないか。
暴動が起こってとんでもないトラブルが起こるのではないか。
という心配は多少はありました。
実は、最初は不動産の担当者からの紹介で、共同住宅を建てる目的で土地を購入しようとしている購入希望者との取引を予定していました。
でも、その人のローンの審査がなかなか下りず、下りても建築できるような金額の融資は難しいとのことで、取引は不可能となりました。
そんな中、売却予定の土地の近所に住んでいる人(以下Mさん)が土地を買いたいと不動産の担当者に話を持ち掛けてきました。
なんと、Mさんは元々事業をしている人で、門中の人たちに懇願されて購入を決断したということで、門中に貸していた建物を残した状態で買い取りたいというのです。
門中とは何年ものあいだ争っていたこともあり、私は予定の金額よりも多めの金額を提示するように不動産の担当者にお願いしました。
すると相手は、予定の金額よりもかなり下回る金額を提示してきたのです。
不動産の担当者は私に、予定の金額と相手の提示額の中間あたりの金額にしてはどうかとの提案をしてきましたが、私は断固拒否し
Mさんにはこの金額でないと売りません。
門中との何らかの繋がりがある人なら絶対に妥協はしません。
と突っぱねました。
というのは、太郎の伝手で知り合った、ほかにも個人で買取を希望している人(以下Kさん)がいたので、ここで妥協する必要はないだろうとも考えていたからです。
しかもKさんは、こちらの売却予定金額以上の価格を提示してきていました。
ただ、Kさんは個人で、特に何らかの事業をやっているわけでもなく、私が可能な範囲で与信調査をしてみたところ、怪しい部分が少々見受けられました。
こちらとしては、不動産の売却はトラブル防止の観点から不動産業者を通しての取引を希望しましたが、Kさんはかなり良い条件を提示した上で、個人での取引を希望してきます。
もしかすると、反社会的勢力との何らかの繋がりがあるのでは?という考えが脳裏をよぎりました。
Kさんへの返事を保留しつつ、これはどうしたものかと考えていたところ、なんと不動産の担当者から連絡があり、
所有者側が最初に提示した金額でも構わない。購入したい。
とMさんが譲歩してきたそうです。
取引の条件にしても、事故物件であるということは当然承知の上で、
土地を掘り起こした際に何かが出てきても売主側に責任を問わない。
ただ、門中に貸している建物はそのまま残してほしい。
と、こちらとしても特に断る理由もない内容だったのです。
その時、私の脳裏にそれが最善だよという言葉が浮かびました。
Mさんに売却すれば、門中と揉めずに済むし売却相手が反社会的勢力関係者でもない。
あ、これが正解なんじゃないかと思いました。
私は太郎に、門中と繋がりのあるMさんに売った方が良いのでは?と提案しました。
でも、金額としてはそれなりの金額を提示しているKさんの方が多いということで、所有者の一人である太郎は、Kさんに売却した方が良いのでは?と主張してきました。
確かに特に金額だけを見れば、太郎が
Kさんしか勝たん!
と考えるのは当然だと思います。
私もそれとなくそう思いましたので。
ですが、これらの土地はまゆみとかおりのものでもあり、この2人の意思も尊重する必要があります。
特に90代のまゆみについては、何十年もの間、門中とその行事に関わってきており、まゆみにとっては
門中は必要なもので、大事に残しておくべきもの。
という考えを親によって幼少期から刷り込まれて育ってきています。
しかも、まゆみはその考えで1世紀近く生きているので、今更その考えを覆すことは不可能でしょう。
かおりについても、まゆみほど門中に対しての思いは強くないにしても、
門中は残した方が良いんじゃないか。その中に親戚もいるし。
とは思っており、門中のメンバーの中にはまゆみの父方の親戚も含まれているので、親戚関係を気にしているまゆみにとっても門中は蔑ろにしてはいけない類のものとなっています。
門中と繋がりのあるMさんに売却すれば門中の建物は残りますので、まゆみとかおりの意思を尊重した売却が可能になりますし、今後、門中と関わることも争う必要もなくなります。
太郎に対して
まゆみとかおりが門中にこだわっていて、大事なものだと考えている。
あの2人も所有者なのでその考えを蔑ろにすることもできない。
と私の考えを言ってみたところ、太郎はあっさりと納得してくれました。
ちなみに、これまで私が7社の不動産会社に不動産の買い取りの見積もりを依頼したところ、事故物件の内容があまりにも凄惨過ぎるからか、見積もりすら出してもらえないところがほとんどでした。
ようやく見積もりが出たと思ったら、転売目的に買い叩きたいんだろうな。としか考えられないショボい金額しか出ませんでした。
いくら事故物件といえども、相場の3割~4割引き位の金額にはなるのが一般的だそうで、それでもその金額よりもだいぶ下回っていたのです。
そのような感じで売却するのが難しい土地だったのにもかかわらず、今回の実際の売却金額は最初に出た買い取り見積もり金額の2.5倍で売れたのです。
凄惨な内容の事件の事故物件にしては、だいぶ高く売れた方です。
しかも、まさか門中の建物を残した状態で購入する人が現れたのは想定外でした。
金額のみならず、所有者2人の意思を尊重した上で納得のいく取引ができたのは
奇跡以外のナニモノでもないと思います。
「この遺産分割を最善の形で速やかに終わらせてください。」
という、私の切実なお祈りを神様が聞いてくださったとしか考えられません。
それとは対照的に、以前の記事でさらっと触れた縁切り神社とかにお祈りすると、願いが叶っても、叶い方がぶっとんでいるようです。
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えぐい。えぐすぎる・・・。
まだいくつか土地は残っていますが、焦って売る必要もないものばかりなので、のんびりと構えていけばいいかなと思います。
一応、その件もあって来月の上旬あたりにまた沖縄に行く予定です。
今回の件で神様からの愛をひしひしと感じたので、お祈りするなら本当の神様に真心をこめてすることを強く推奨します。
これが鉄則です。






