ブラック中のブラック企業の「改善」という言葉は、都合の悪い情報を隠蔽する為の詭弁に過ぎない。
改善ではなく、隠蔽したいだけ。
2月から新しい人が入社しました。以下、新人さんとします。
世間一般では定年退職後に隠居生活を送っている方が多いのではないかな?と思える、それなりの年齢の人です。
普通に考えても、新人さんが現役で活躍されていた時代にはパソコンはほとんど普及しておらず、使うにしてもエクセルやワードも一般的とまでは言えない時期だったのではないか。
定年退職は65歳位。という企業が多いことを考慮しても、少なくともブランクが5年くらいあるのではないか。大丈夫なのか?
という不安や心配がありました。
それでも、事務職歴がウン十年あって、パソコンも使える。と聞いていましたので、それならば、エクセルとワードの基本的な操作位はできるのだろう。
この会社の仕事は、基本的なパソコンの操作ができさえすれば、それを少し応用すればいい位の、そこまで高度なパソコンスキルを必要としないレベルなので、あとは慣れの問題である。
それならば、2月以降は週3日勤務体制でもなんとかなるだろう。と楽観的に捉えていました。
が、実際は違いました。
その会社の人たちは、みんなローマ字入力なので、会社のパソコンは全部ローマ字入力の設定をしていました。
新人さんはかな入力をする。ということでしたので、あーそうなんだ。としか思っていなかったのですが、私に、かな入力のやり方がわからない。と仰るのです。
それは、ローマ字入力の設定から、かな入力の設定にする方法がわからない。ということでした。
その日は、新人さんにはひたすら数字のデータ入力をしたり、書類の数字を確認するという仕事しかお願いしていなかったのと、私も忙しくて余裕がなかったので、それは次回までに自分で調べてきてくださいね。と言ってその件は終わりました。
わからないならば、パソコンの設定をいじってみるなり、ネットで調べるなりすれば何とかなるでしょう。と私は思っていました。
次の日私が新人さんに対し、かな入力の設定の仕方はわかりましたか?と聞くと
一応調べてきたが、わからない。と仰るのです。
仕方がないので私がネットで方法を調べて、新人さんが使うパソコンの設定をかな入力にしました。
この日は、エクセルで既にフォーマットが決まっていて、あとは資料を見ながら数字や固有名詞等を含むデータを入力すればいいだけの仕事をお願いしました。
ここの欄は、このデータを入れてください。
この真ん中の欄は、この資料にあるデータを入れてください。
この一番端の欄には、計算式が入っていて数値は自動で計算されますので何もしなくていいですよ。
と一つ一つ丁寧に教えました。
入力を間違えても後で簡単に修正できますので、気負わなくても大丈夫です。
間違えても全然構いませんので、慣れる為にも、とにかく入力していってください。
とも何度も言いました。
その日は、コピペを含むデータを入力する仕事をお願いしたのですが、コピペ(コピー、ペースト)すらまともにできませんでした。
新人さんは、計算式という言葉もわからないようで、
エクセルとはこういう機能があり、こんなことができます。
さらに、マウスは右クリックするとこのような表示が出て、こういうことができます。
データの保存はここをクリックします。
というように、基本中の基本を一から教えないといけないような、パソコンの入門者レベルのスキルもあるのかないのか、よくわからないようなレベルでした。
前職では、その業界でしか通用しない特定のシステムを使っていて、パソコンを使う仕事は、ひたすらデータを入力するような作業しかしていなかったようです。
正直、マジか・・・。と思いましたが、できないならば、そこは本人にできるように頑張ってもらうしかありません。
私は
一度に全部覚えなくてもいいです。修正は簡単にできますので間違えても大丈夫です。
と何度も言いましたが、新人さんは明らかにテンパっており、
歳だから、入ったばかりだから、お手柔らかに。と言い訳ばかりするのです。
それでも、基本的なパソコン操作の仕方をゆっくりと丁寧に教えていましたが、新人さんはパソコンの画面ではなく、私の顔を時折、じろりと見るのです。
本人がわからないというから、今、その操作方法を丁寧に教えているのに、何で私の顔を見るのか?
気持ち悪くてたまりませんでした。
さらに、新人さんが、これだと見づらいので、他に見やすくする方法はないかと聞いてきたので、初心者でもわかるような方法を2通り教えたのですが、それに対し
こんなに手間がかかるとは思わなかった。と何度も不満を言うのみならず、
歳だから、入ったばかりだから、お手柔らかに。と同じ言い訳ばかりするのです。
そのやり取りが続くとさすがにうんざりしてしまい、私はそれ以上は何も言いませんでした。
私と新人さんは同じ時給と仕事内容です。
労働条件は同じなのです。
わからないことがあっても自分で調べようとしない。といいますか、わからな過ぎてどう調べたらいいのすらわからないのかもしれません。
わからないのを年齢を言い訳にしていますが
それではあなたは一体ここに何をしに来られたのですか?
仕事をしに来たのではないですか?
年齢を言い訳にするのではなく、わからないならわからないなりに、パソコンのごく基本的な操作位は自分で勉強して身に付ける努力くらいはしてほしいと思うのですが
新人さんの言動からは、それすらも全部、手取り足取り教えてもらえる。と考えているように感じました。
その状態だと仕事の負担の大半が私にくるのは明白ですし、今後、週3日勤務体制どころか、週5日勤務体制の上に、毎日残業しないと仕事が片付かない状況が浮かんできます。
先日、仕事の進め方についてのミーティングがあり、上席が
これまではかなり適当でやっていなかったことがあり、今後はそれをやるようにしてほしい。
勤務日数を減らしたいと聞いていたが、週5日勤務でないとこなせない。
と言われました。
今まで、どうしてこの会社はカオスな環境にもかかわらず、これまでやってこれたのだろうかと、ずっと疑問に思っていた部分が所々ありました。
それはきっと、前任者がそれなりに頑張って仕事をこなしてきたから何とか業務を回せていたのだろうと考えていました。
しかし、実際のところはそうではなく、やるべきことをやっていなかったから、カオスな環境でも辛うじて業務が回っていただけだったことが判明しました。
今後それをしっかりとやることになると、業務量が格段に増えますので、週5日勤務の上に残業を毎日のようにしないと到底間に合いそうもないなと感じました。
パソコンのスキルがかなり微妙な新人さんとそれらをこなすことを考えると、気が遠くなります。
新人さんは世渡り上手で、社長や上席にいたく気に入られています。
その状況下で、私が新人さんにとって都合の悪い事実や自分の諸々の本音を全部ぶちまけたところ、話し合いをすることなくいきなり、今月の14日に
上席から、いかにもブラック企業の名言だなと思えるようなセリフ
反省しない奴は成長しない!
明日から来なくていい!
と言われました。
ああ、解雇だな。と認識し、新人さんに仕事の引継ぎをしていたところ
もう一人の女性の上司からは、
引継ぎはしなくてもいいです。もう帰ってください。
と言われましたので、新人さんには必要最低限の事だけ伝えて素直に帰りました。
それ以前にこれまでも、私と同じような感じで退職に追い込まれた前任者もいたと、接客畑のCさんから聞いていましたし
普通に考えてそのやり取りは不当解雇に該当する内容だったので、その会社が今後も好き放題出来ないようにすると同時に、前任者と同じように不当解雇されて理不尽な思いをする被害者が出ないようにと
その日帰宅後直ぐ、会社宛てに解雇予告手当請求書をe内容証明郵便で送りつけた後、1週間後に
今回の件を事細かく労働基準監督署に報告、相談し、実際に労働基準監督署の担当者にも動いてもらいました。
労働基準監督署の担当者も、普通に考えて不当解雇ではないかという認識を持った上で、本日26日の午前中に、会社の上席と女性の上司と担当者と3人で1時間程話し合いをしたそうです。
会社側は日頃から叩けば埃がどんどん出てくるようなことばかりしています。
その上に今回の件が不当解雇だと認められると、さらに不利な状況に追い込まれるのは必至です。
それもあってか、あーだこーだととにかく屁理屈をこね、解雇したつもりはないと必死に主張していたそうです。
私としても限界がきており、近いうちにタイミングを見計らって辞めようとも考えていて、解放されたのはとても嬉しかったので、戻りたいという考えは全くありませんし、ホントにどうでもいいです。
お金には全く困っていませんし、解雇予告手当が払われなくても一向に構いません。
ただ、この会社が労働基準法に違反するようなことを日常的にしている疑いが濃厚であるという事実を記録として残すことはできたので、それだけで大満足です。
以前からその会社は労働基準監督署には目をつけられており、実際にも日頃から
改善!改善!このままだと社長が告訴される!
と社長や上席たちがやたらと騒いでいるのを私は
この会社はホント、ネタの宝庫だなー
と、他人事として眺めて楽しんでいましたが
今回の件で、より一層、労働基準監督署から注目されるようになったのではないかと推察できます。
私は、この会社に来たばかりの頃、会社が改善をしたいと本気で思っているのなら、それにしっかりと協力しようと考えていました。
でも、途中から、改善というのは形だけでしかないということに気付き
ブラック中のブラック企業であるこの会社にとっての、改善という言葉は
都合の悪い情報を隠蔽する為の詭弁に過ぎない。
というのをはっきりと悟りました。
あと、真面目に仕事をする人よりも、上席や社長にゴマをすって上手く立ち回ろうとする新人さんが評価されるという、漫画みたいな環境でもありました。
改めて、あの会社はネタの宝庫だなとしみじみ思います。
でも、この会社で2か月半程働いたことで、自分の個性や才能に気付くことができましたし、いろいろな意味で修行にもなりました。
その結果、自分が勝手に作っていた常識や思い込みに気付く良い機会にもなりました。
私は、信仰生活をする前から行く先々で会社が倒産したり、業績悪化でリストラされたり、ネタみたいな経験をたくさんしてきましたが
信仰に入って以降の生活は、今回の件のように、これまでよりも、さらに濃い内容でタイムリーかつスリリングな人生を歩むことができています。
自分自身の愚かさに気付いたと同時に、このような練達を通して様々なことを悟らせ、正しい道へ導いてくださる神様に心から感謝しています。
今の自分を変えたい、変わりたいという人は、是非とも、下記の有料記事を参考にしていただければと思います。
RAPT有料記事809(2024年1月29日)愚かな人は沢山の常識と思い込みを持っている。賢い人は、昨日までの常識は今日の常識ではないと考え、臨機応変に物事を考え、絶えず真理が何かを追求して生きる。